沖縄の風景

ニュースレター第3号

ICT利活用による離島高齢者の見守り・健康管理実証事業

「がんじゅーWith You」平成27年度継続決定!

 

 

お酒とタバコと血圧のおはなし

琉球大学医学部附属病院 

医師 又吉 哲太郎    

 

 3月に入ってずいぶん暖かくなってきました。皆様いかがお過ごしでしょうか。今回は、健康と血圧に係わるお酒とタバコのお話をします。

 厚生労働省の調査で、かつて全国一位だった沖縄県の平均寿命が順位を下げていることは、県内では大きな話題となっていますが、なかでも死因統計のなかでのアルコールが原因となる肝臓病の割合は、沖縄県が突出して高いという結果でした。また、喫煙が原因になるCOPD(慢性閉塞性肺疾患)による死亡率も沖縄県が全国一位です。では、お酒とタバコは血圧にどう影響するのでしょうか。

 お酒を飲むと顔が赤くなりますが、この時は血管がゆるんで血圧が下がっています。お酒が覚めてくるにしたがって血圧は元に戻りますが、たくさんのお酒を連日飲んでいると、だんだんと血圧が上がってきます。1週間程度お酒をやめると血圧は落ち着きます。病気になる危険性が少ないお酒の量は、男性では30度の泡盛に換算すると1合、またはビールだと1000mL(ロング缶2本)くらいです。女性ではその半分くらいになります。この量をこえない範囲で、週に2日以上はお酒を飲まない日をつくりましょう。

 タバコを吸うとニコチンのはたらきで血管が締まって血圧が上がります。ニコチンはおよそ30分から1時間で効果が切れて血圧は元に戻ります。しかし、喫煙習慣はニコチンに対する依存症ですので、ニコチンの効き目が切れるとイライラを感じたり、いたたまれない感じがしたりして次のタバコを吸いたくなってしまいます。1日20本のタバコを吸っている人では、日中喫煙が続いている間はずっと血圧が上がった状態になります。健康に害の少ない喫煙量はゼロです。屋内で喫煙すると、汚染されたガスが高濃度で残留して、タバコを吸わない人にまで悪影響を及ぼします。まだ吸っておられる方は、周りにいる方々のためにも禁煙しましょうね♪

 

 

 

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